1. TOLES(Test of Legal English Skilles)とは
TOLESとは、国際社会において共通語である英語の法律専門語法律実務で頻繁に使われる表現方法をどれだけ理解し、使いこなすことが出来るかを測る標準試験です。
この試験には3つのレベルがあり、基礎(Foundation)、発展(Higher)、上級(Advanced)に分かれています。イギリスの民間会社(Global Legal England Ltd.)によって開発され、現在、世界中で国際弁護士や国際弁護士を目指す人々が受験しており、日本でも注目され始めています。
この試験には3つのレベルがあり、基礎(Foundation)、発展(Higher)、上級(Advanced)に分かれています。イギリスの民間会社(Global Legal England Ltd.)によって開発され、現在、世界中で国際弁護士や国際弁護士を目指す人々が受験しており、日本でも注目され始めています。
基礎(Foundation)レベル
国際法を勉強する学生には法律英語を学ぶための入口であり、既に職務経験のある弁護士には、英語のスキルを向上させつつ専門的な法律英語の訓練を積むための出発点となります。
基礎レベル試験 (The Toles Foundation Examination)
筆記試験で法律文書の読解と記述が行われます。この試験では、国際弁護士が現場の実務で求められる言語上の正確性に焦点が置かれています。つまり、専門的な法律用語と文法の二つの点が重視され、言語を正確に使いこなすことが求められます。また商業取引、社内文書、商業契約、知的財産権に関する合意、金融関連文書、さらに商業上の形式や上記以外の分野の法律用語の知識も問われます。
時間:90分
試験内容:法律文書の読解と記述
要点:現場で使える実務的な法律専門用語と基礎的英文法の強化
一般英語のレベル:初級~中級
教材:”The Lawyer’s English Language Course Book” など入門レベルの教材
採点:最高点は100点
認定書:TOLES 基礎レベル合格認定書 評価の説明付
試験の結果は次のような評価基準で表されます。 81-100: Excellent (優)
61-80: Very Good (良)
41-60: Satisfactory (可)
0-40: Does not yet possess legal English(不可/未だ法律英語を習得していない。)
発展(Higher)レベル
このレベルでは、基礎レベルで習得したスキルと実務的な法律英語の知識の上に、更に複雑な実際の法律文書の理解や現場での対応が出来るようになります。
発展レベル試験 (The TOLES Higher Examination)
試験は1)読解と記述 2)リスニングの二つの部分から構成されています。読解と記述の部分では、基礎レベルよりもより積極的に専門用語が活用できること、また最近あった事例や契約書の抜粋および正式な書簡等を確実に扱えることが求められます。基礎レベルと同じく、実用的な法律用語の知識を試されると同時に極めてよく使われる商業英語の言葉の定義も質問されます。ふだん使いの英会話ではなく、専門家にふさわしい英語の習得ができているか問われます。
リスニングでは、2名以上の弁護士または弁護士とクライアントの会話を聞き、それについての理解力をみるための質問に答えます。ここでは、最新の話題や弁護士が実務でよく経験する論題、また国際的な関心事になりそうな話題が取り上げられます。ここからも、TOLESが法学の理論的知識よりも実用的な知識を重視していることがわかります。
時間:およそ130分 (リスニング・テストの内容による)
試験内容:法律文書の読解と記述(90分);リスニング(30-45分)
要点: 実務の場で通用する読解、記述および聞き取り能力
一般英語のレベル:中級~上級
教材:”The Lawyer’s English Language Course Book” など中級レベルの教材
採点:最高点は100点
認定書:TOLES 発展レベル合格認定書 評価の説明付
上級(Advanced )レベル
Tolesの第三ステップとなる上級レベル試験は、大手の法律事務所と協力して開発され、法律英語に関する能力の究極の判断基準とされています。この試験はロンドンのある大手の法律事務所から国際部門の採用試験の際、学問ではなく、実務で通用する法律英語の能力を測る試験を開発してほしいと依頼を受けて開発されました。それ以来、法律関係の職場の雇用主から弁護士等の商業・法律英語の能力を測る試験として信頼を得ています。
世界の一流企業や法律事務所で求められているのは、優れた起草能力、交渉力そして商業的意識をもった人材です。TOLESはそのような能力を育てる目的を持って考案されています。
上級レベル試験(TOLES Advanced Examination)
上級レベル試験は、法律文書の読解と記述による試験です。この試験では英語が母国語の弁護士と対等に渡り合うためのスキルを評価します。言い換えれば、合格者は英語を母国語とする弁護士とほぼ同等の英語能力を有しているということです。そのため、契約書作成に必要な法律用語と文法に重点が置かれています。また、今日、主要な法律事務所で望ましいとされている平易な英文の書き方の知識も求められています。実務レベルでの専門的な法律英語と平易な英語を使い分ける能力も合格の鍵となります。この試験で高得点を獲得するには、法律に携わる際の言葉使いに絶対的な正確性を持っていると同時に法律の専門用語を徹底的に理解していなければなりません。法の現場で専門的で正式な英語と平易な英語の使い分けができるセンスも問われるのです。
時間:120分
試験内容:法律文書の読解と記述、および起草。言葉の使用域とビジネス慣用句の知識。
要点:現場での実務的な読解、記述および起草能力
一般英語レベル:中級上~上級
教材:”The Lawyer’s English Language Course book”, “Advanced Legal English”等上級レベル用教材
採点:最高500点
認定書:TOLES上級レベル合格認定書と評価の説明
2. TOLESコース対象受講者
1. 国際法を扱い、世界中の弁護士と十分に正しく理解し合えることを望む弁護士。
2. 国際法を熟知し、優れた英語能力を磨いて所属の法律事務所や企業で優秀な人材として活躍したい弁護士。
3. 英語圏でLLMs取得を目指している弁護士、法学部の学生。
4. 弁護士ではないが、企業や政府の法務関係部署に所属し、英語で他国の弁護士と円滑なコミュニケーションを必要としている方。
5.法律で使われる専門的な英単語や正確なスピーチパターンの習得、またその能力を認定する資格を必要とする企業や政府機関の翻訳者や通訳者。
3. TOLESコースの内容
基礎コース (The Toles Foundation Examination)
TOLESの基礎レベルは、Reading+Writing、発展レベルは、Reading+Writing+Listeningですが、下記図からも分かるように、この3技能のすべてに、大脳の発音を司る部分を使います。ですから、ACE PROのTOLESコースは、ACE PROオリジナルメソッドの発音指導を含みます。
要目の要約
TOLESコースの授業は、12週間期間の間に週に2回行います。段階が二つあり:基本と上級で、各授業部分のPart A とPart Bに相当します。
基本授業は、Part A に焦点を絞ります。Part B を勉強し始めるのは、生徒がすべてのトピックにPart A を身に付いたことを示す後からです。
上級授業は、Part A を復習しますが、Part B に焦点を絞ります。上級確認証を取得する前に、基本確認書を得る必要があります。
一般的な進め方:
1週間目から10週間目までThe Lawyer’s English Language Coursebook(弁護士の英語教科書)の概略を利用し、実質的な、法律と経済の実務に於ける特定な言語を学びます。例えば:
1)法曹
2)銀行業の言語
3)主な契約法の言語
4)雇用法の言語
5)Tort (不法行為)法の言語
6)契約会得
7)商業法の言語
8)現代手紙の書き方(US/UK式)
9)会社法の言語その他、
各授業は、An Essential A-Z of Business Law(重要な商事法のA-Z)とThe Vocabulary of Commercial Contracts(商事契約の語彙) から導き出した単語リストとACEの特殊な方法を使い、追加の単語と発音も練習します。この発音とクリアな口頭コミュニケーションに集中する機会は、ACEの唯一の方法によって、ACEの生徒に判然と利点を与えます。
4. TOLES使用教材
TOLES基礎&発展レベル模擬試験 ブック1&2
サブタイトル
TOLESの基礎および発展レベルの模擬試験は、TOLESの受験希望者のみならず、英語の法律用語の習得を目指す弁護士または法科の学生にも最適な教材です。この本は、一般英語なら初級~上級レベル、法律英語では初級~中級上のレベル用に構成されています。全159頁が法律英語の練習問題で2つのCDが付いています。基礎レベルの模擬試験が5つ、発展レベルの模擬試験が3つ入っており、法律文書の読解、記述、およびリスニング問題が含まれます。ここで扱われる法律のテーマは、実務に役立てるために自ずと商業分野のものが主体となっていますが、文法にも重点を置いており、特に英語という言語における前置詞、連結語句・連語、構文に焦点を当てています。あらゆる人々が法律英語を学び、試験に備えるために長い間使うことのできる教材です。
ISBN: 978-0-9540714-5-5 (Book 1)
ISBN: 978-0-9540714-9-3 (Book 2)
著者:Global Legal English
出版社:Global Legal English
弁護士英語の教科書
この本は根本的で包括的、かつ多方面から法律の基本を説明する教科書です。この本のテキスト、応用問題、そして授業中の学習により、基本レベルから発展レベルのTOLESコースを完成させます。英語を使用する国々とコモンロー(英米法)の法律制度の基礎知識を身に着けると同時に、これらと異なる法制度や混合法制度を使用する国々との間で生じる課題を特定することができるようになります。この学習を通して学生や国際弁護士のみならず、銀行業、財政、政治、NGO、商業などの分野で国境を超えて仕事をする人々が直面する法的課題と現状を理解します。CDと解答付。
ISBN: 978-0-9540714-6-2
著者:Catherine Mason
出版社:Global Legal English
TOLES上級レベル模擬試験 Book 1 & 2
この模擬試験は上級者用の法律英語およびTOLES試験を目指す弁護士または法学生のために最高の教材です。一般英語および法律英語のレベルが共に中級上~上級用となっています。全145頁で5つのTOLES上級レベル模擬試験が含まれています。本書では、上級者用の法律文の読解力と文章力を習得するため特に商法に重点が置かれています。また文法も重視され、英語の前置詞、連結語句・連語、構文にも焦点が当てられています。平易な英語を使って法律文章を書くという課題も扱われています。本書は法律英語を学ぶすべての人が長い間使い続けることができ、試験の準備にも役立ちます。解答付で試験の採点についても説明されています。
ISBN: 978-0-9573589-7-3(Book 1)
ISBN: 978-0-9540714-8-6(Book 2)
著者: Global Legal English
出版社:Global Legal English
契約書作成における表現方法のマニュアル
本書では、契約書の条文を書く際に、古典的な契約書に多くみられる古い言葉遣い、冗長、曖昧さ等、ややこしい表現から抜け出し、わかり易い条文の作成を目指しています。著者は並外れた分析力と実務の知識で契約書の文章読解の上で頻繁に見られる混乱の原因に光を当て、より明確で簡潔な文章の可能性と手段を提示しています。
このマニュアルは容易に参照できるよう工夫されており、条文の分析が数多くの例をもって説明されています。契約書作成や交渉にかかる時間を短縮させ、紛争のリスクを軽減させるためにもお勧めです。
ISBN-13 :978-1634259644
出版社:American Bar Association
5.TOLES準備コース要項
4.授業日程
随時相談の上決定。
グループレッスンを御希望の方は、基本的に日程は固定されます。
通常授業は、1回2時間です。
曜日:毎日(月~日)
時間帯: ① 10:15~12:15 ② 13:15~15:15 ③ 15:30~17:30 ④ 19:00~21:00 ⑤ 20:00~22:00
(その他、早朝もご希望があればご相談に応じます。)
授業は、予約制で、プライヴェイトの場合、不定でも構いません。
グループレッスンの場合は固定制で、おひとりの都合が悪い時は、参加者の相談で変更します。
6.費用
今なら下記費用の50%off
法曹界の国際化に伴い、法律用語を世界共通にするTOLESの準備に渋谷のエースプロのオリジナル発音矯正メソッドを使って、正しいネイティヴ発音で行います。
発音矯正をしてネイティヴ発音で英会話を指導するエースプロは、渋谷代々木上原駅から3分の住宅街にあります。