1. 普通名詞
1.1 普通名詞とは何か
1.2 普通名詞の用法
1.2.1 種類全体を表す用法
1.2.2 複数の程度を表すのに形容詞
1.3 常に複数形の普通名詞対になった2つの部分からなる衣類や器具
1.4 普通名詞の代名詞~名詞の性(Gender)~
1.4.1 男女の区別をするもの
1.4.2 男女の区別をしないもの
1.4.3 動物の性
名詞とその機能(はたらき)
① 動詞の主語になる。 Tom arrived.
② 動詞(be, become, seem)の補語になる。 Tom is an actor.
③ 動詞の目的語になる。I saw Tom.
④ 前置詞の目的語になる。 I spoke to Tom.
⑤ 所有格をつくる。 Tom’s books
名詞とその種類
<可算名詞>
普通名詞(common nouns)、集合名詞(collective nouns)
<不可算名詞>
物質名詞(material nouns)、抽象名詞(abstract nouns)、固有名詞(proper nouns)
Ⅰ.可算名詞(数えられる名詞)
countable noun (辞書で名詞を引くとCと書いてある)
Ⅰ-1 可算名詞の種類
① 普通名詞:dog, bag, desk, river, hour,etc.
② 集合名詞:family, class, people, etc.
Ⅰ-2 可算名詞の特徴
可算名詞の単数形は絶対に単独では使わない。次のうちのいずれかをその前に付ける。
ⅰ 冠詞(a, an, the)
ⅱ 指示形容詞(this, that)
ⅲ 所有格(my, your, Tom'sなど)
例外)I go to school by bus. という文のschoolが数えられる名詞の単数形であるにもかかわらず無冠詞であるのは「本来そこですることをしに行く場合には冠詞はつけなくてよい」というルールがあるから。(冠詞5-1-5参照)
Ⅱ.不可算名詞(数えられない名詞)
uncountable noun(辞書で名詞を引くとUと書いてある)
Ⅱ-1 不可算名詞の種類
① 物質名詞:water, gold, air, milkなど
② 抽象名詞:honesty, kindness, healthなど
③ 固有名詞:Smith, London, April, Fridayなど
Ⅱ-2 不可算名詞の特徴
単数として扱う。ただしa, anはつけない(なぜなら、a, anはもともと「一つの」という意味なので、数えられない名詞と共に使えるはずがないから)。
1. 普通名詞
1.1 普通名詞とは何か
数えることができ、単数と複数の区別をきっちりする。
ⅰ)一定の形をもっていて数えることのできるものの名
book, boy, teacher, flower, deskなど
ⅱ) 一定の形をもたなくても、ふつう一回・二回、一種・二種と、回数や種類で考えられる
行為・物質などの名前
He went for a walk. 私たちは散歩に行った。
take a rideひと乗りするtake a restひと休みする
have a look at ~ ~を(ちらっと)一目見るhave a drink of ~ ~を一飲みする
1.2 普通名詞の用法
1.2.1 種類全体を表す用法
① 〈無冠詞複数形〉: Dogs are faithful animals.犬は忠実な動物だ。
② 〈a[an]+単数形〉:A dog is a mammal.犬は哺乳類だ。
③ 〈the+単数形〉:The dog is a mammal.犬は哺乳動物である。Cf. Dogs are mammals.
④ 〈目的語に無冠詞複数形〉:I like dogs. 私は犬が好きだ。Cf. I like dog.
1.2.2 複数の程度を表すのに形容詞をつける (数量形容詞12-2-1,12-3-2, 12-4-1参照)
① some[any]+複数形
② (a) few+複数形
③ several+複数形
④ many+複数形, many a+普通名詞単数形
⑤ enough+複数形
⑥ all, no+複数形
1.3 常に複数形の普通名詞対になった2つの部分からなる衣類や器具
器具
binoculars 双眼鏡 glasses 眼鏡 goggles ゴーグル headphones ヘッドホン spectacles 眼鏡
衣類
Shorts ハンズ本 trousers ズボン shoes 靴
socks ソックス gloves 手袋 briefs ブリーフ
jeans ジーンズ underpants 下着 knikers 婦人用下着
pants ズボン・パンツ overalls オーバーオール
pyajamas パジャマ jodhpurs 乗馬ズボン
道具
scissors はさみ tongs 火箸 incers 釘抜
pliers ペンチ shears 植木ばさみ
数える場合にはa pair of~, two pairs of~となるのが普通
I need a new pair of glasses.私は新しい眼鏡が必要だ。
また、対になっているものは、単数では扱わない。
Your jeans are too tight. あなたのジーンズは、ピチピチすぎる。
Where are my glasses? They are on your nose. 私のめがねはどこ?顔にかかっているわよ。
1.4 普通名詞の代名詞~名詞の性(Gender)~
① 男性名詞 代名詞はHe/ Theyでうける men, boys, male animals
② 女性名詞 代名詞はShe/ Theyでうける women, girls, female animals
③ 中性名詞 代名詞はIt/ Theyでうける 生命のないもの、性別のわからない動物や赤ちゃん
例外
船や、時には車などの乗り物、国名は女性として扱われる。したがって、代名詞はsheでうける。
1.4.1 男女の区別をするもの
boy/girl(男の子/女の子) gentleman/lady(紳士/淑女)son/daughter(息子/娘),
bachelor/spinster(独身男性/女性)husband/ wife(夫/妻) uncle/ aunt(叔父/叔母)
groom/ bride(花婿/ 花嫁) man/ woman(男/女) mother/ father(母/父),
widower/ widow(男やもめ/ 未亡人)nephew/ niece(甥/姪) duke/ duchess(公爵/ 女公爵)
earl/ countess(伯爵/ 女伯爵) prince/ princess(王子/王女) lord/ lady(卿/卿夫人)
actor/ actress(俳優、女優)※ 最近は、男女にactorを使うようになってきています
host/ hostess(主人/女主人) conductor/ conductress(車掌/バスの女性車掌)
heir/ heiress(相続人/ 女相続人) hero/ heroine(主人公/女の主人公),
waiter/ waitress(給仕人/女の給仕人)
参考
今日では、man/ womanの区別は男女差別とみなされるので、語尾にman/ womanのつくものは、かわりにpersonをつけるようになっている。
salesman/ saleswoman → salesperson policeman/policewoman → police officer
1.4.2 男女の区別をしないもの
baby(赤ん坊), infant(幼児), relative(親戚), child(子供), parent(親),
spouse(配偶者), cousin(従弟), relation(血縁関係), teenager (十代),
partner (恋人)
<職業をあらわす多くの名詞は男女の区別なし>
artist, cook, driver, guide, assistant, dancer, doctor など
1.4.3 動物の性
飼いならされた動物や体の大きな動物は男性性/ 女性性を区別する。
bull/ cow(雄牛/雌牛) duck/ drake(雄/雌のカモ) ram/ ewe(sheep)(雄羊/雌羊)
stag/ doe(雄ジカ/ 雌ジカ) tiger/ tigress(雄/雌のトラ) dog/ bitch (稀)(雄の犬/雌の犬)
lion/ lioness(雄/雌のライオン) fox/vizen(雄/雌のきつね)
⇒ほかは男女とも同形となる。