5. 程度・強調の副詞
5.1 Very, Much
5.2 Too, Far
5.3 So
5.4 Nearly, Almost, Mostly, Most, About, Approximately
5.5 Enough 十分に、 かなり、 全く
5.6 かなり Fairly → Quite →Rather→Pretty → Very(→の順に強くなる)
5.7 absolutely, completely, precisely, definitely, exactly, certainly, surely
5.8 Probably, Likely, Perhaps, Maybe, Possibly; Presumably 可能性を表す副詞
5.9 Consciously, Deliberately, Intentionally, Knowingly, On purpose
5.10 Especially, Specially, Particularly
5.11 Even
5.12 This, That 「これほど(だけ)」「それほど(だけ)」(口語)
5.13 Somehow, Anyhow, Nohow
5.14 What (withを伴って])「いくぶんは ひとつには ~やら…やらで」
5.15 Double, Doubly「2倍に」「2重に」
5.16 Awfully, Terribly, Horribly ひどく
5. 程度・強調の副詞
5.1 Very, Much
veryは形容詞と副詞を、muchは動詞を修飾する
She is very beautiful. 彼女はとても美しい。
She runs very fast. 彼女はとても速く走る。
前置詞likeはveryで修飾されて「非常に似ている」
She is very like her mother. 彼女は彼女の母親に非常に似ている。
veryは原級と最上級, same, opposite, one’s ownを強める
Do your very best. 最善中の最善をつくしなさい。
He went to the very opposite direction. 彼は全く正反対の方向に行った。
The pen is my very own. そのペンは本当に私のものです。
very はinteresting, bored, interested, disappointed ,などの分詞形容詞を修飾する
The movie was very interesting.
much:否定文・疑問文において動詞を後ろから修飾する。肯定文では、very much を使う
I don't want the car (very) much. その車はあまり欲しくない。
Do you need it much ? 君はそれがとても必要ですか?
I like music very much[×much]私は音楽が大変好きです。
muchは比較級を修飾する
He is much taller than you. 彼は君よりずっと背が高い。
differentは原級だが比較する意味があるのでmuchで修飾することもある
Japanese people today are very [or much, far] different from what they were in
pre-war days. 今日の日本人は戦前の日本人とは大分違う。
muchは、形容詞化されていない分詞を修飾する
She is much loved by everybody.「彼女はみなに大変愛されています」
muchはthe sameなどの類似の意味の形容詞を修飾して、「だいたい、ほぼ=nearly」の意を表す。
His salary is much the same. 彼の給料はだいたい同じだ。
Today was much like yesterday. 今日は昨日とほぼ同じだった。
muchは句を修飾する
Much to my surprise, she got married to Dick, not to John.
└──┘ とても驚いたことに彼女はジョンでなくディックと結婚した。
5.2 Too, Far
tooは限度を越えて「~すぎる」の意味
It is too dangerous. それは危険すぎる。
tooの慣用表現
only [but] too この上なく
I was only too glad to have you here. あなたをここに迎えられてとてもうれしいです。
all too (残念ながら)とても、非常に
The holidays always end all too soon. 休暇はいつもあっけなく終わる。
cannot~too… …してしすぎることはない
You cannot be too careful in the choice of friends. 友達の選択に注意に超したことはない
too~to---- あまりに~なので------できない
The story is too good to believe. その話は良すぎるので信じられない。
far 時間・程度がはるかに、大いに、ずっと この意味での比較級・最上級は further-furthest
(アメリカではfarther-farthestも使われる)
Jim works far into the night. ジムは夜遅くまで働く。
farはveryと違って比較級を修飾できる
Gold is far heavier than water. 金は水よりずっと重い。
farの慣用表現
as far as it goes そのことに関する限りでは、ある範囲内では、それなりに
by far/far and away 比較級・最上級を強めて]はるかに、ずっと
far from~ には程遠いい 、決して~でない
Far from it! とんでもない。
His answer was far from satisfactory. 彼の答えは極めて不満足だった。
Far from hesitating, she willingly offered to help me.
躊躇するどころか、彼女は喜んで私を援助してくれると述べた。
5.3 So
soは「とても」の意味のくだけた言い方で、女性が好んで用いる。
I am so happy! とても幸せだわ。
結果を表す構文を作る時
「so ~ as to…」「so ~ that」 → 堅い言い方「so+形容詞+a+名詞」
「such a+形容詞+名詞」 非常に~なので…
He is so clever as to solve this problem. (古) 彼はとても賢いのでこの問題を解くこと
が出来る。(彼はこの問題を解けるほど賢い。)
=He is so clever that he can solve this problem.
=He is so clever a boy that he can solve this problem. (古)
=He is such a clever boy that he can solve this problem.
※複数形ではsoは用いられない ×so clever boys ○such clever boy
soの慣用表現
and so on[forth] (そして)~など
He sells old furniture, secondhand clothes, and so forth.
彼は古物(リサイクル)の家具や古着などを売っている。
…or so (数詞の後ろで)~くらい
I had to keep waiting for an hour or so. 私は1時間かそこらの間待たなければならなかった。 even so 「たとえそうでも」
It’s raining; even so, we had to go there. 雨が降っているが、それでもそこに行かなくてはならなかった
so much for~ A, …についてはそれでおしまい B. …なんて、そんなもの
So much for today, gentlemen. 諸君、本日はそこまで。
So much for his idea. 彼の考えなんてそんなことさ。
if so 「もしそうなら、もしそうだとしたら」
If so, no one will help him. もしそうならだれも彼に手を貸さないだろう。
5.4 Nearly, Almost, Mostly, Most, About, Approximately
nearly = almost 「ほとんど」
The work was almost [ nearly ] completed. その仕事はほとんど完成した。
※almost, mostの違い
almostは副詞だから名詞の前につけないのでmostを使う。
×Almost Japanese eat rice.
〇Most [of the] Japanese people eat rice. 日本人のほとんどは米を食べる。
all, every, alwaysの前では、nearly, almostどちらも用いる。anyの前ではalmostのみ可。
Almost [Nearly] all the girls want to look pretty. ほとんどの女の子はきれいに見えたい。
Almost any book will do. たいていどんな本でも結構です。
no, none, never, nothing, nobodyなどの前ではalmostしか使えない。
Almost no one believed his prophecy. ほとんどだれも彼の予言を信じなかった。
注:Hardly anyone believed his prophecy の方が自然。
mostly = almost always で頻度を表す副詞
I mostly eat fish for breakfast. 私はたいてい朝食に魚を食べる。
most はなはだ、非常に
単数形を主要語とする時は不定冠詞を伴う: この語の修飾する形容詞・副詞は話者の主観的感情・
判断を表わす語である》.
a most beautiful woman 凄い美人
most all, every, any などを修飾して 《米口語》 ほとんど.
You can find it most anywhere. それはほとんどどこにでも見られます.
about < almost, nearly 数詞を伴って およそ、約…
about は示されている数・量に達しているかいないかは問題にせず,大体それに近い場合に用いられる。almost,nearly はもう少しで示されている数・量に達しそうである場合に用いられる
It’s about right. それはだいたい正しい。
approximately おおよそ、ほぼ aboutより格式的
There will be approximately four hundred students present.
およそ400人くらいの生徒が出席するだろう。
Some「およそ」「約」の意味で、数詞の前に用いる。aboutとほぼ同じ意味。
any 比較級の前に用いて、否定文では「少しも~でない」
疑問文・条件文では「いくらか、少しは」の意味を表す。
There are some 10,000 water birds on the lake. 湖にはおよそ1万羽の水鳥がいる。
I cannot bear him any longer. 私は彼にはもうこれ以上我慢できない。
Do you feel any better today? 今日は少しは気分がいいですか。
5.5 Enough 十分に、 かなり、 全く
通常形容詞の後ろに来る。
十分に
(副詞・形容詞・名詞) enough to~ ~するのに十分な・・・
名詞を修飾するときはenoughは形容詞になり、名詞の前でもよい。
You are old enough to know better. あなたは分別があってもよい年頃だ。
かなり
The present situation is bad enough but I’m afraid it will get worse.
現状も相当ひどいがさらに悪くなるのではないかと思う。
全く
I’ve told you often enough I don’t take any sugar in my coffee.
私はコーヒーに砂糖を入れないとあなたに何度も言ったでしょ。
more than enough (副)十二分に (名)十二分
“Would you care for some more roast beef?” “No, thank you. I’ve had more than enough.”
「ローストビーフをもう少しいかがですか」「いえ、もう十分いただきました」
5.6 かなり Fairly → Quite →Rather→Pretty → Very(→の順に強くなる)
たとえば、good
He is fairly good. < He is quite good. < He is good. < He is rather good. < He is very/pretty good.
弱まる 強まる
fairly
1) fairly は、「まあまあ」という緩和語で、良い意味の形容詞・副詞(good, nice, well, etc)
に付けてその意味を弱める働きをします。4つの中では最も程度が弱いものです。
His music is fairly good. 彼の音楽はまあまあ良いね。(すごくいいというわけではないが)
という英文はあまり誉めている表現ではありません。彼の音楽をお金を払ってでも聴きに
行きたいという気分にはならないでしょう。なお、fairly は良い意味の形容詞・副詞には
付けられるが、悪い意味の形容詞・副詞には付けられない。
×This book is fairly bad.
2) 「良い:悪い」の判断を含まない形容詞・副詞を修飾するときは、enough と同じよう
なニュアンスになりプラスの感情を表現しています。
This room is fairly warm. ( = warm enough ) この部屋はなかなか暖かいね。
quite
1) quite は、good/bad//hot/cold などの段階的な評価・変化を表す言葉(※1段階的形容詞)
を修飾するときは「まあまあ」「かなり」という意味の緩和語です。fairly よりは幾分
程度が高くなる。
His music is quite good. 彼の音楽はまあまあ(かなり)良いよ。
と聞けば、彼の音楽は平均以上の水準にあり、暇があれば聴きに行きたいと思うかもし
れません。
It's quite cold today, isn't it? 今日はかなり冷えますね。
2) 強い度合いの形容詞:amazing/awful/extraordinary/horrible, etc. や (※2非段階的
形容詞):full/empty/perfect/true/false/right/wrong,etc を修飾する場合は、completely
「全く」「完全に」の意味になる。
You are quite wrong. 君は完全に間違っている。
It's quite true. それは全く本当である。
The house was quite empty. その家は全くの無人(もぬけの殻)だった。
rather
rather の原義は、more than expected「予想以上に」、more than usual「普通以上に」
です。rather は、fairly/quite と違って、形容詞・副詞・動詞の意味を強める。
「かなり」「相当に」という和訳が適切。
His music is rather good, 「彼の音楽は相当良いよ」
という文は、話し手の予想を超えた良さが彼の音楽にはあったということを述べており、聞き手も是非聴きに行きたいと思うはず。なお、悪い意味の語を修飾している場合は、その程度がかなりひどいことを意味する。
His song is rather bad. 彼の歌はかなりひどいよ。
さらに、「良い:悪い」の判断を含まない形容詞・副詞を修飾するときは、かなりの不満を表明しており、too「あまりにも~」のニュアンスになります。
This room is rather warm. ( = too warm ) この部屋は相当暖かいね(暑いくらいで居心地悪い)。
** ratherは、動詞を修飾することもできますが、人の意見に反論する場合などに使われる。
A: I don't like Mike very much. He is too talkative.
「マイクはあまり好きではないな。しゃべりすぎる」
B: Well, I rather like him. He is rather warm.
「うーん、彼のこと結構好きだけどな。人柄は温かいよ」
** rather は名詞を修飾することもできます。その際の語順は rather + 冠詞 + 名詞、
rather + 冠詞 + 形容詞 + 名詞(冠詞 + rather + 形容詞 + 名詞) と配列します:
He seems rather a fool.彼はかなり馬鹿のようだ。
It is rather a good song [a rather good song].それはかなりいい歌です。
Pretty
pretty は、very と同程度の強めの副詞です。会話やくだけた文章で使われるので、論文や硬い文章には向かない。
His music is pretty good. 彼の音楽はかなり良い。
※1・2 段階的形容詞と非段階的形容詞(gradable / ungradable)
1) 段階的形容詞は主に性質を表し、様々な程度で存在可能な形容詞。
・good/bad/nice/angry/beautiful/kind, etc.
特徴1:程度を表す副詞を付けることができる。
This music is very good.
特徴2:比較級・最上級を作ることができる。
This house is larger than that one.
2) 非段階的形容詞は、2者択一の状態や物事の分類を表す。
・dead/alive//perfect/imperfect//possible/impossible//agricultural/industrial
特徴1:very などの程度の副詞はほとんど付けない。
This fish is very dead.[??]
(生き物には dead か alive かしかないのでは?)
**但し、どうしても強めたいときは very を使わず、completely,totally,quite「完全に」
「全く」 などの100%を意味する副詞を付けることはできる。
You are completely/quite/totally[very] wrong. 君は全く間違っている。」
It is quite/totally[very] impossible. それは全く不可能だ。
特徴2:比較級・最上級などを作ることができない。
5.7 absolutely, completely, precisely, definitely, exactly, certainly, surely
Absolutely 完全に、まったく;相手の質問の賛意の返事として;絶対的に、無条件に
Your answer is absolutely wrong. あなたの答えは、まったく間違っている。
I know absolutely nothing about it. そのことは全然知りません。
“May I smoke here?” “Absolutely not.” 「ここでタバコ吸ってもいいですか。」「絶対にいけません」
I refused his offer absolutely. 私は彼の申し出をきっぱり断った。
Completely 完全に、質や程度が非常に著しいこと、あるいは全ての要素が揃っているという意味
での「完全な」。必要とされる部分が全て欠けることなく備わった状態で、漏れのないことを表す。
また、事物を構成する部分が「完備した」という状態を表すこともある。
The pain has passed away completely. 痛みは完全に消えた.
He was completely screwed. 彼はすっかりだまされた.
I'm completely whacked. まったく疲れ果てた.
Precisely 正確に;[返答に用いて]まさにそのとおり;きょうめんに
That’s precisely what I mean. それこそまさに私が言いたいことだ。
“He said so?” “Precisely.” 「彼がそう言ったの。」「 そのとおり。」
Definitely 明確に、はっきりと、確実に; [返答] 確かに、そうですとも/ 絶対に~でない
The book is definitely the best for beginners. この本は間違いなく初心者に一番良い。
“So you think he is correct.” “Yes, definitely.”
「では君は彼の言っていることは正しいと思っているんだね」「そうだとも」
“So you don’t trust him.” No, definitely not.”「では、君は彼を信用していないんだね」「そうだとも」
Exactly 正確に; [返答] そのとおりです
Repeat exactly what he said. 彼の言ったことをそのまま繰り返してごらん。
The two were not exactly friends. 二人は必ずしも友達とは言えなかった。
“You wear a little black dress to clubs.” “Yeah, exactly.”
「あなたはクラブにミニのブラックドレスを着るんですね。」「その通りです。」
Certainly 確かに; [返答] 承知しました;自分の言っいることが、確実に本当だということを強 調する場合、certainlyを使います。また、要求に同意するときや人が言ったこと、あるいは 人の意見に同意するようなときにもcertainlyを使う。
She will certainly become ill if she goes on working like that.
あんなに働いていたら、彼女はきっと病気になる。
“Could I borrow 1,000 yen?” “Certainly./ Certainly not.” 「千円貸してもらいない」
「いいですよ。/とんでもない。」
Surely 確かに、確実に、必ず、間違いなく;まさか(否定文で);はい、もちろん(肯定の返 事として)surelyも強調を目的に使いますが、特に発言したことやある事を行ったことに対
して異なる意見がある場合や、相手が自分に反論していることに対しての驚きとし
て、「信じられないよ」のような気持ちを表す場合に使います。
Surely there is something I can do for you.
あなたのために私ができることが、きっと何かあるはずです。
But surely you care about what happens to your work?
だけど間違いな<、仕事がどうなるのかを気にした方がいいんじゃない?
“Would you come with me?” “Surely.” 「ご同行願えますか」「もちろんですよ。」
5.8 Probably, Likely, Perhaps, Maybe, Possibly; Presumably 可能性を表す副詞
Probably > likely > perhaps > maybe > possibly
・ probably(80~90%) 十中八九は高い確実性で、
・ likely (70%) おそらく、あり得る
・ perhaps (30~50%) おそらく、ことによると
・ maybe (30~50%)おそらく、もしかすると
・ possibly(20%) ひょっとすると
文中での位置
・ probably 通例文中、時に文頭・文尾
・ maybe/perhaps 通例文頭、時に文中・文尾
・ possibly 文頭・文中・文尾
いづれの語も否定の後ろにはいかない。
〇He will probably not come.
〇He probably won’t come.
× He won’t probably come.
probably, maybe, perhaps, possibly の4語は、相手に同意したり質問に答えたりするときに単独でも用いる。 しかし、likely は否定文の場合を除き、most, very などの修飾を伴う。
Will he come tomorrow? Probably. Most likely. 彼は来るだろうか。
多分来るだろう。
Probably not. Most not likely. 多分来ないだろう。
He’ll probably call me up today. 彼は多分今日電話をしてくるでしょう。
Perhaps/Maybe he is sick. 多分彼は病気だろう。
It may possibly be true. それは多分放蕩かもしれない。
It can’t possibly be true. 絶対に本当ではありえない。
Presumably
A. [文全体を修飾して] 思うに,多分.
The report is presumably correct. その報道はおそらく正確であろう
B. [付加的に軽く疑問の意をこめて] (に軽でしょうね.
You'll be at the party, presumably. パーティーにいらっしゃるんでしょうね.
5.9 Consciously, Deliberately, Intentionally, Knowingly, On purpose
「意図的に、自覚して、わかっていながら、わざと」という意味での類義
consciously : 意識的に、自覚して意識してちゃんと考えた行動などを指す。
They have to make important decisions consciously.
彼らはちゃんと考えて重要な決断を下さなければなりません。
deliberately : 故意に、意図的に
自分で望んで、計画的にする場合に使う語。「自分の欲しいものや目的を理解して行動 す
る」というニュアンスをもつ。
He deliberately ignored my opinion. 彼は、わざと私の意見を無視しました。
intentionally : 故意に、意図的に
特に目的が明確な場合。「intend(意図する)」という言葉が副詞化したもので、 deliberately とほぼ同じ意味でよく使われる。on purposeやdeliberatelyよりもフォー マル。
He was intentionally late for the appointment. 彼は意図的に約束に遅れて来た knowingly : わかっていながら「知っている」という意味があるので、違法なことや間違っ たことに対して、「知っていながら、わかっていながら」という意味。
Ken knowingly broke the rule. ケンは故意にルール違反を犯した。
on purpose : (話し言葉)わざと
「目的、意図」という意味があり、「自分の得になるように、人を出し抜くために」という意味を 含む。話し言葉。
It's not like I did it on purpose. わざとやったわけじゃないんだよ。
5.10 Especially, Specially, Particularly
Especially : (重要な部分を示す)特に、中でも「特に」といった意味で用いられる最も一般的な表現(副詞)で、先に話した内容の中で特に関連性の強いことや重要な部分について示そうとするとき。同じグループのものの中で「他のものと比べて際立っている」というニュアンスを含んでいて、文頭ではなく文中に置かれ、そのあとの名詞や副詞節などを強調する働きをする。
I can’t drink hard liquor, especially vodka.
私は強い酒が飲めません、特にウォッカが(飲めません)
I love sushi, especially fatty tuna. 私は寿司が大好きです。特にトロが好きです。
One year goes by really fast, especially when I am living abroad.
1年が経つのは本当に早いです。特に海外で生活をしていると。
Particularly : (程度が大きい)特に程度が大きいことや具体的な内容を示す場合に使用される。「とりわけ」と訳されることも多く、意味や使い方は especially と同じような形で使われることが多い。他のものと比べた上で、述べようとするものを際立たせようとするときに用いられる表現。especiallyのように関連性や重要度が高いということが焦点ではなく、程度のレベルが高いことや大きいことを際立たせる場合に使う。
The movie wasn't particularly good. その映画は、特に良くはなかった。
The drought was particularly serious in the province.
干ばつはその地方では特に深刻だった。
Do you like baseball? Well, not particularly.
野球は好きですか? うーん、取り立てて好きというほどではありません。
Specially : (特殊である)特別に話している内容がかなり「特殊である」ことを示す場合に使用。この語の中には、「他と目的が違っている」「ただその目的のために」という意味合いが含まれている。ある目的のために特別なことをしたり、わざわざ何かをしてあげるというようなケースの中で、「特別に‥‥なのです」と表現するようなときに使われる。
She cooked this specially for you.
彼女は、特にあなたのためにこの料理を作ったんです。
The satellite is used specially for only weather forecast.
その衛星は特に天気予報のためだけに使われています。
This computer is specially designed to support a business decision.
このコンピューターはビジネス決定を支援するよう特別に設計されています。
5.11 Even
even は修飾される語句の直前に置かれ、その語句を強めるはたらきをする。
(極端な場合や可能性の低い場合を示唆して)~でさえ
Even young children can solve such an easy puzzle. そんな簡単なパズルは幼い子供でも解ける。
(比較級を強調して)「さらに」「いっそう」「なお(= still, yet)」
She is even more beautiful than her sister. 彼女は妹よりさらに美人だ。
「それどころか」「実際」
They are prepared, even eager, to start on their trip.
彼らは旅行の準備が出来ていて,旅行に出かけたくてうずうずしていると言っていいくらいだ。
5.12 This, That 「これほど(だけ)」「それほど(だけ)」(口語)
so, thusと同じと考えてよいが手の動きを伴って「これ位」を意味する。
It was this/that big. それはこれ位の大きさだった。
否定や疑問文に使われて、「そんなに」「あれほど」
I don’t think his apartment is that large. 彼のアパートはそれほど広いと思わない。
I didn’t think the task would be this easy. その仕事がこんなにやさしいとは思わなかった。
I will go that far, but no farther. それくらいまでなら行きますが、それ以上は行きません。
5.13 Somehow, Anyhow, Nohow
somehow (肯定文で)何とか、ともかくも
This job must be done somehow. この仕事は何とか終わらせなければならない。
somehow どういうわけか
Somehow I don’t like him. どういうわけか彼を好きになれない。
somehow or other どうにかして、何とか
Maybe we could glue it together somehow or other.
おそらくどうにかしてそれを一緒に接着剤でくっつけられるだろうに。
nohow (こっけいに) 決して~でない
I never liked her nohow. 私はどしても彼女を好きになれなかった。
5.14 What (withを伴って])「いくぶんは ひとつには ~やら…やらで」
What with my business and all, I have no free time. 仕事やら何やらでまったくひまがない。
5.15 Double, Doubly「2倍に」「2重に」
They are riding double on a bicycle. 彼らは自転車を2人乗りしている。
That will make it doubly attractive. あれはそれを二倍に魅力的にする。
5.16 Awfully, Terribly, Horribly ひどく
3つともsorryの前につけて「非常にすまない」という意味になるが、awfullyはポジティヴな形容詞も修 飾する が、残りの2者は常にネガティヴな形容詞を修飾する。
I’m awfully/terribly/horribly sorry for the delay in my reply. 返事が遅れて失礼しました。
awfullyが良い意味で使うのは[Br.E]
It’s an awfully good story. それはいい話だね。
It’s awfully decent of you to come and see me off.
見送りにおいでいただいてどうもありがとうございます。
She was awfully excited at the sight of it. 彼女はその光景を見てひどく興奮していた。
I was awfully/terribly/horribly disappointed at these results.
私はそれらの結果にひどく落胆した。
He was treated awfully/terribly/horribly. 彼はひどい扱いを受けた。