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[16] 関係詞 3.関係代名詞の二大用法

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[16] 関係詞 3.関係代名詞の二大用法

3.関係代名詞の二大用法

3.1 制限用法(限定用法)   ( , )がないもの  [堅・書]

3.2 非制限用法(連続用法または継続用法、連結用法)   [堅・書]

3.2.1  非制限用法〈接続詞+代名詞〉に置き換えて考えられる場合

3.2.2 挿入用法:文中に挿入して単に付加的説明を加える(接続詞に置き換えない)

3.3.1 固有名詞   [書]

3.3.2 同じ種類の物が他に存在しないと考えられる場合  [書]

3.4 whichの特殊な非制限用法

3.4.1 前文の内容〔前文全て、または前文の句・節〕を先行詞とすることが出来る。[堅・書]

3.4.2 人の職業・地位・性格などを先行詞として補語になる場合〔必ず非制限用法になる〕  [書] (先行詞に形容詞がくることもある)  制限用法の時はthat (6-5) 13

3.5 thatには継続用法がない

 

 

3.1 制限用法(限定用法)   ( , )がないもの  [堅・書]

関係代名詞が導く形容詞節が先行詞を修飾する用法を制限用法(限定用法)といい、通例関係代名詞の前に(, )がなく、後ろから「~するところの」と訳して前の先行詞を限定する。

A child who lost his/her parents should be protected under the Child Welfare Law.         

  └───←───┘  両親を亡くした子供は、児童福祉法に基づき保護されるべきである。 

This is the house which Jack built last year.      これはジャックが去年建てた家です。

     └───←──┘

Heaven helps those who help themselves. (諺) 天は自らを助けるものを助ける。

       └─←─┘ ※ those who~ ~する人々 (those = people )

3.2 非制限用法(連続用法または継続用法、連結用法)   [堅・書]

先行詞についてさらに説明を加える用法で、通例関係代名詞の前に(, )があり、訳は前から順に訳し下す。

3.2.1  非制限用法〈接続詞+代名詞〉に置き換えて考えられる場合

① 続いて起こる行動を表す:〈and+代名詞〉

She got a love letter from someone, which she read repeatedly.

= ………………………………………, and   she read it repeatedly.

彼女は誰からラブレターをもらって、それを繰り返し読んだ。

 

② 理由を表す:〈because, as, for+代名詞〉

She went to meet her uncle, who worried about how she was doing.

= ……………………………, because he worried about how she was doing.

彼女は叔父に会いに行った。というのも彼は彼女がどうしているか心配だったからだ。

 

③ 反対・譲歩を表す:〈but+代名詞、though+代名詞〉

He offered her a helping hand, which she refused.

= ……………………………, but she refused it.

彼は彼女に援助の手を差し伸べる事を申し出た。ところが彼女はそれを拒否した。

My mother, who is very careful about money matters, was deceived by a fraud.

= …………, though she is very careful about money matters, ………………

私の母は、お金に大変細かいにもかかわらず、詐欺師にだまされた。

 

3.2.2 挿入用法:文中に挿入して単に付加的説明を加える(接続詞に置き換えない)

I met a boy, who was a pupil of the school which I attended before.

私は少年に会いましたが、私が以前に通学していた学校の生徒でした。

My boyfriend, who is a mathematician, is now in Paris.

私の彼は数学者ですが今パリにいます。

 

3.3 制限用法と非制限用法の先行詞の違い

制限用法の先行詞は、そこまでの部分ではその内容が特定出来ず、関係代名詞の導く節で限定して、初めて特定出来る場合が多い。非制限用法の先行詞は、関係代名詞の導く節がその先行詞に補足的な説明を加えるだけであるために、既に特定化されているのが一般的である。

3.3.1 固有名詞   [書]

He went to Tokyo, which is famous for its large population.

彼は東京に行きましたが、そこは人口が多いことで有名です。

※ もし、制限用法にすると、「人口が多いことで有名な東京」となり、人口が多くないことで有名な東京も存在するかのようになる。また、東京は本来一つしかないから、限定しなくてよい。

Einstein, who is famous for his Theory of Relativity, is said not to have done well in primary school.

アインシュタインは相対性理論で有名ですが小学校では成績は振るわなかったと言われています。

Oichi, whose brother was Nobunaga, married Katuie after Nagamasa died.

お市の方は、兄が織田信長ですが、浅井長政死後、柴田勝家に嫁ぎました。

3.3.2 同じ種類の物が他に存在しないと考えられる場合  [書]

Neptune, which moves around the sun, is a planet.

海王星は、太陽の周りを回っている惑星です。

 

3.4 whichの特殊な非制限用法  

3.4.1 前文の内容〔前文全て、または前文の句・節〕を先行詞とすることが出来る。[堅・書]

They were all more computer-savvy than she was, which was a pity.  前文が先行詞

= They were all more computer-savvy than she was but this fact was a pity.

彼らは皆彼女よりコンピューターに精通していたが、そのことが残念だった。

He said that he had seen a flying saucer there, which was a lie.     名詞節が先行詞

= He said that he had seen a flying saucer there, but what he said was a lie.

彼はそこで空飛ぶ円盤を見たと言ったが、それは嘘だった。

3.4.2 人の職業・地位・性格などを先行詞として補語になる場合〔必ず非制限用法になる〕  [書]

(先行詞に形容詞がくることもある)  制限用法の時はthat (6-5)

His father was an efficient patent attorney, which he is not.   

彼の父親は有能な弁理士だったが、彼はそうではない。

She seemed to be computer-savvy, which she was. 

彼女はコンピューターに精通しているようだったが、事実そうだった。

 

3.5 thatには継続用法がない

× There was an railway accident, that caused him to be late for his appointment.

                              ↓

               which

道事故があったが、それで彼は約束の時間に間に合わなかった。

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