8. 擬似関係代名詞 as、but、than
8.1 as
8.1.1 as~as… …ほどの~はみな、…のうちで一番~ 【堅・書】
8.1.2 such~as… …のような~ 【古】
8.1.3 the same~as… …と同じような~ 【ナチュラル】
8.1.4 継続用法のas 【堅】
8.3 than 【ナチュラル】
8. 疑似関係代名詞
元来接続詞であったものが、つぎの節の主語が省かれたため、接続詞がその節の主語の役目をかねるようになり、ついには関係代名詞として使われるようになったもの。
8.1 as
8.1.1 as~as… …ほどの~はみな、…のうちで一番~ 【堅・書】
先行詞に形容詞が付属しており、その前にasがついている場合に用いる。先行詞を強調する用法。
He was as brave a soldier as ever lived.
彼はこの世に生きていたことのあるうちで(一番勇敢な)兵士だった。
8.1.2 such~as… …のような~ 【古】
You must read such a book as will do you good. 君は君のためになるような本を読まなくてはいけない。
注:as の代わりに that は用いられない。such~that…は「とても~なので…」の意であり、that は接続詞である。
8.1.3 the same~as… …と同じような~ 【ナチュラル】
I want to buy the same bike as the one you are riding.
あなたが乗っているのと同じような(種類)のバイクを買いたい。
He was the very same person as the one I saw in the train.
彼は私が電車で会った人とまったく同じ人だ。
注:先行詞がthe sameによって修飾される場合には、asを用いる場合と、thatを用いる場合がある。asを用いると同種類を表し、thatを用いると同一物を表すとされていたが、今は両方の意味をasが受け持つ傾向にあるので、文脈で理解する。
8.1.4 継続用法のas 【堅】
前文を先行詞とする関係代名詞whichと同じ用法(4-4-1)だが、主節の前に置くことが出来るのはasだけ。
She was an Australian, as (=which) we noticed from her accent.
As ( ≠ which)we noticed from her accent, she was an Australian.
なまりで分かったのだが、彼女はオーストラリア人だった。
As is often the case with~:~にはよくあることだが
As~often does:~にはよくあることだが
As is usual with~:~には普通の事だが
As~usually does:~には普通の事だが
注:上記のas の慣用表現に関しては、主節に be 動詞(状態動詞)が使われている時にはas-節にもbe 動詞(状態動詞)を、主節に一般動詞(特に一般的な出来事や習慣ではなく、一回の出来事を表す)が使われている時には、as-節にも一般動詞を使う。日本では多くの参考書がその区別を曖昧にしており、前後の脈絡にも拠るが、原則的には厳格に使い分けなければならない。
As is often the case with older people, my grandma is fond of talking about the good old days. 年をとられた方にはよくあることだが、私の祖母は古き良き時代のことを話すのが好きだ。
As is usual with male students, he is careless about money.
男子学生にはよくあることだが、彼はお金にだらしない。
As children of preschool age often do, the little girl wet her bed last night.
就学前の児童にはよくあることだが、その女の子は昨夜おねしょをした。
8.3 than 【ナチュラル】
比較級+名詞+than~ ~よりもっと…
先行詞が比較級の形容詞・副詞+名詞、比較級の名詞 (more, fewer, less, etc.)を伴う
He spends more money than he can make. 彼は稼げる以上の金を使ってしまう。
She asked for more than (was) necessary. 彼女は必要以上のものを要求した。